このページでは、英語が上達するためのコツを紹介しています。
私自身の経験から「秘訣」を8個にまとめました。
この8個のコツによって英語学習に弾みがつき、上達に結びつくことがあります。
1.日常の隙間時間に英語を学習する
1つめのコツ。それは日常のちょっとした隙間時間で学習することです。
10分や20分といった細切れの時間で学習しても、英語は「学習効果」が落ちません。
個人的には、一番大切なコツだと考えています。
細切れの時間なら何年でも継続できる
日常にはちょっとした隙間の時間があります。 移動時間とか、スケジュールとスケジュールの隙間の時間。
そういった細切れの時間を英語学習に当てましょう。10分の隙間時間があったら、英語の勉強ができます。
このような勉強のやり方は、他の学問(たとえば数学とか経済学とか物理学)では現実的ではないでしょう。そんな短い時間だと集中して考えることができません。
しかし、英語のような語学は、学問というよりスポーツに近いので、まとまった時間を取る必要がありません。
本来、「言葉を覚える」というのは、机上で行うものではなく、小さな日常経験の蓄積で行われるものです。
細切れの学習でも効果が落ちません。英語の勉強のために1時間とか2時間のまとまった時間を確保することはないのです。
電車の移動時間が15分あったら以下のような学習ができます。
- スマホで英文記事をみる。
- 過去に学習したテキストを見る。
- MP3やスマホを使ってリスニングをする。
声に出すトレーニングは、自宅での隙間時間を使いましょう。

- 風呂に入る前の15分
- 寝る前の30分
- 皿洗いが早く終わって20分の時間ができたとき
英語は毎日学習することが大切ですが、毎日2時間まとまった勉強時間を用意するのは簡単ではありません。
仮に時間のある人でも、モチベーション的に難しいのではないでしょうか。毎日まとまった2時間を数年にわたって用意し続けるのは、桁外れのモチベーションがないと不可能です。
細切れの時間なら気楽に用意できます。
細切れの時間だから集中力が維持できる
細切れの学習にはメリットもあります。
1つには接触回数が増えるので、英語がどんどん好きになるような効果があります。
「英語の苦手意識を克服する」のページで接触回数について解説していますので参照してください。
そして、2つめ。
これが重要ですが、短い時間の方が集中力を維持しやすいという点。
2時間まとまった時間があると、まずコーヒーをすすって、ぼんやりして、といった時間がけっこう長いような気がします。
「冷静に振り返ってみると、2時間の勉強時間を確保したのに、実際に勉強していたのは50分くらいだった」
そんな経験はないでしょうか?
一気に長時間にわたって勉強するより、短時間の勉強を繰り返したほうが集中しやすいのです。
15分を8セット取れれば、2時間勉強したことになります。 まとまった2時間1セットより、倍くらいの学習効果があるかも知れません。
細切れの時間で勉強するのは、学習効果が落ちるどころか、むしろ高くなるのです。
2.英語学習における「復習」のやり方
英語上達のコツ2つめ。復習のやり方について解説します。
英語に限ったことではありませんが、一度で完璧にマスターすることは不可能です。
上達するためには、過去に学習したことを復習する必要があります。
しかし、「復習」について誤解している人が多いようです。 みなさんは、いつ、どのように復習しているでしょうか。
忘れてから復習するのは無駄
以前、友人と話しているときに「復習」について話したことがあります。
その友人は、「英語教材を一通りやって、数ヵ月後にもう一度やることが復習」だと考えていました。
それを聞いて、私は顎が外れるほど驚いたものです。 「それはないでしょ?」と言いました。
私からみれば、忘れた頃に1からすべてやり直すのは、あまりに非効率です。 復習は、忘れる前にやるべきです。
「復習」についてのイメージは人によって大きく異なるようです。 もしかしたら、「忘れてからもう一度やる」ことを復習と考えている人が、その友人の他にもいるかも知れません。
復習とは、「毎日、細切れ、大量に」やる
私にとって、復習は「毎日その場ですること」です。 具体的にはこういうことです。
- 英語教材を1ページ終えたとしましょう。次のページに進む前に、今やったばかりのページを5分くらい復習します。
- 1時間ほど勉強して、次は違うことをするスケジュールだとしましょう。すぐに、その1時間でやったことを10分くらいで復習します。
- 1日の終わり、寝る前に15分くらいかけて、その日やったことを復習します。
- 次の日、勉強を始める前に、前日やったことを10分くらいかけて復習します。
- 3日間で教材の1章が終わったとします。すると、その章を30分くらいかけて復習します。
- 1ヶ月かけて教材が1冊終わったとします。すると、その本を1時間くらいかけて復習します。
このように、復習というのは、毎日、大量に、細切れで繰り返すことです。 すべての勉強時間の中で、復習は3分の1くらいを占めているはずです。
こうすれば、学んだばかりで曖昧な記憶がすぐに強化されます。短い復習で、効果的に覚えることができます。
復習は何のために行うのか
復習というのは、勉強したことをもう一度繰り返す(見直す)ことです。 一度で完璧にマスターするような天才にとっては必要ないかも知れません。
しかし、本来、人間の脳は一度でマスターするようにできていません。
脳のシナプス結合は、繰り返すことで太くなり、より強固な記憶となります。 繰り返すことをせずに、マスターすることはできません。
もちろん、復習の目的は記憶を強固にするだけではなく、より深く理解するためだったり、違った角度から理解するためだったります。
物理学とか経済学のような学問であれば、「より深く、多面的に理解する」という面が重要かも知れません。
しかし、英語に限れば、記憶という側面がより重要になります。
英語のような語学はスポーツに近いので、より強固な記憶にして、考えなくても体が覚えている状態になることが重要です。
復習は苦手な部分を見つけるのに役立つ
復習には、自分の苦手な部分がわかるというメリットもあります。
教材を一度やっただけでは、自分はそれを理解しているのか、実は理解していないのか、判断がつかないものです。
本当はわかっていないけど、「ふむふむ。なるほど」といった感じで、わかったつもりになってしまう。
だからこそ、1ページを終えて、次のページをめくる前に、そのページをちょっと見直してみる。 すると、スラスラ見直すことができず、引っかかる部分があるものです。
その部分こそ、自分にとって重要な部分といえるでしょう。 赤ペンでチェックしておいて、重点的にやり直す必要があります。
細切れの復習をしておけば、1つ1つの項目を確実に身に付けることができます。
3.疑問を解決しているうちに上達する
3つめのコツ。英語を上達させるには、「疑問を持つ」ことが大切です。
「疑問をもつ」→「調べて解決する」というプロセスは、学習効果が非常に高いからです。
英語学習をしながら常に疑問を持ち、それを解決するようにしましょう。意識的に「疑問→解決」のサイクルを回してください。
わきあがる英語の疑問を解決する
英文を読んでいるときに、疑問をもっているでしょうか?

- 「この部分はどう理解すればいいんだろう?」
- 「なぜこの表現が使われたのだろう?」
- 「この単語は類語とどのように使い分けられるのだろう?」
- 「この文法はこういうケースで使えるのだろうか?」
こういった疑問を解決するために、調べます。 すると、ものすごい学習効果があるんですね。
自分の内なる疑問がわいてきて、それを解決する。 すべて自発的なプロセスですから、このような学習をする人は一気に上達します。
辞書を引いて上達する人、辞書を使うべきでない人
「英文を読みながら辞書を引くべきか」という賛否両論のテーマがあります。
昔から「辞書を引け」と指導する先生は多いでしょうし、「わざわざ辞書を引くことはない」という考えもよく耳にします。
はっきり言いましょう。 疑問を持っていないなら辞書を引いても時間の無駄です。
辞書を引くことで学習効果があるのは、上記で書いたような「自分なりの疑問」をもっている人だけです。
この単語の概念はどのように説明されているのか。語法はどうなっているのか。これこれのケースでは使えるだろうか。以前書いた英文で、実はこの単語を使うべきだったのではないか。
このような内なる疑問がわいてきて、それを解決したくなってしょーがなくなったとき、辞書を引けばものすごい学習効果が高いのです。
辞書を引くのは、「調べる」という行為ですから、そのトリガーとなる「疑問」がなくてはいけません。
「はじめて出てきた英単語だから引く」といった機械的な辞書の引き方をしていたら、嫌々やっているので学習効果がない上に、英文を読む意欲がなくなります。こういった人は辞書を引くデメリットの方が多いのです。
英会話の時間は実験と同じ
英会話も同じです。
- これは英語で何と言えばいいのだろう?
- こんな状況でこの英語を話したら、相手はどんな反応をするだろう?
- このように返答したら、どうだろう?
次々と疑問がわきあがってくるからこそ、それを解決するために英会話の勉強をすることになります。
調べるという意味では、英会話の実践そのものが「調べて解決」する行為です。
外国の人と英語で話す。その時間は、日ごろからの英会話の疑問を解決するための「実験」でもあるのです。
だからこそ、英会話の経験が「身になる経験」として実力向上につながります。
英語への探究心をもって、自分なりの疑問を持つようにしましょう。
4.英語習得のロールモデルを見つけよう
4番目の英語上達のコツは、ロールモデルです。ロールモデルとは「こうなりたい」と思えるような人物のこと。
英語の習得におけるロールモデルを見つけましょう。
その人の行動や考えを指針にできるので、自分の成長にすごく役立ちます。
また、その人の姿が英語力をつけた後のイメージになります。そのイメージに向かって進めばいいので、精神的に楽なのです。
100の理屈よりロールモデル
英語ができる人が身近にいて、「その人のようになりたい」と思えたら、きっと勉強に張り合いがでます。
ロールモデルのよくある誤解は、「ロールモデル=理想的な人」というものです。
そんな完璧な人間でなくても、行動の指針になるような人でありさえすればロールモデルです。

私が英語学習のロールモデルとしていたのは、大学時代の研究会の教授でした。
教授が外国人講師と英語で話しているのを間近でよくみていましたが、その教授の英語は本当に酷いものでした。とにかく発音が滅茶苦茶で、中学生のような英語でした。
それを見たとき、「そんな英語でもやっていけるのか」と衝撃でした。
大学教授でもそんな英語でOKだったのか。 そんな英語でも、外国人たちを前にして、堂々と真顔で話していいのか(笑。
もちろん、その教授が中身のある人だったからこそ、英語の上手い下手はどうでもいいと言える。 そのことは当時からわかっていましたが、それでも衝撃だったんですね。
英語を話すことにたいして、「気取る必要がない」ということを骨の髄から見せてもらったのです。
それ以来、英語を話すときに、「自分の英語で大丈夫か?恥ずかしくないか?」と心配をすることがなくなりました。
ブレークスルーに導いてくれる人
よく耳にする以下のような言葉があります。
「英語はコミュニケーションの道具でしかない。だから英語は通じればいいんだ。英語力より大切なものは他にある」
こういうセリフは理屈ではわかります。しかし、理屈だけではピンとこないものです。
その理屈通りの人物をリアルに見ると、心底そのことを信じられるようになります。
ということで、ロールモデルは完璧な人物である必要はありません。
英語学習のロールモデルは、必ずしも「完璧な英語を話すペラペラな人」であるとは限らないのです。
人間は誰でも自分の中に壁をもっています。 その壁を突破した姿を見せてくれる人。あるいは突破するヒントをくれる人。ブレークスルーに導いてくれる人。
そういう人が良いロールモデルになります。
ですから、人間の数だけ多様なロールモデルがありえます。
人によっては、悪党が良いロールモデルになりえるわけです。 その悪党の中のある一面が、自分の壁を破るヒントになるのであれば、立派な教師なんですね。
ぜひ、みなさんにとってのロールモデルを探してみてください。
5.英語の必要性を作る
英語上達のコツ5番目、「必要性」について解説します。
日本人はなぜ英語が苦手なのでしょうか。
- 日本語と英語は言語的に似ていない(言語間の距離が遠い)
- 英語教育に問題がある
- 性格的に「内気で完ぺき主義」の人が多く、その性格は言語習得に向かない
いろんな意見がありますが、それらは枝葉の理由であって、究極的には「必要じゃないから」の一語に尽きるでしょう。
英語の必要性があれば、誰でも上達します。「必要性を作る」というのも、英語が上達するためのコツになります。
英語の必要がなければ、英語圏で暮らしても上達しない
現在、英語を学んでいる人の中で、どれだけの人が英語を必要としているでしょうか。
「英語を習得しないと食っていけない」という人は、ほとんどいないと思います。 多くの人は、「英語ができなくても問題ない」という前提を持ちつつ、英語を勉強しているのです。
将来的に「英語ができたらいいな」という状況だと思います。 「できたらいいな」じゃない「できなきゃダメなんだ」、という状況の人はほとんどいません。
必要がないのだから、英語が身に付かないのも無理はないのです。
こんな話を聞いたことがないでしょうか。
ある日本のビジネスマンが米国支社に転勤となり、奥さんを連れていった。5年間米国にいたのだが、奥さんは最後まで英語がほとんど身に付かなかった。
奥さんが付き合う人間は、同じ転勤組の日本人妻。買い物くらいしか、英語を使う「必要性」がない生活。 いざとなれば、夫に通訳を頼んだりする。
どうせ数年たてば日本に戻ることはわかっている・・・。
最初のうちは、英語を学ぼうとしたらしいですが、必要がないから身に入らない。何年たっても英語は上達しなかったそうです。
仮に、この奥さんの状況がまったく別だったらどうでしょうか。
独身なので頼れる人がいない。米国で一旗あげるしか生きていく術がない。 まさに生きていく必要から、死に物狂いで英語を勉強して、確実に身に付けたことでしょう。
これこそ英語習得の必勝法
ここで、1つの英語必勝法が浮かび上がります。
必要性を作ればいいのです。 必死になって身に付けるしかない状況を作ってしまう。
実はこれを導入した大学があります。

秋田にある国際教養大学です。 多方面で話題になっていますので、どこかで目にしたことがあるかも知れません。
→ 国際教養大学
2004年に新設された大学ですが、徹底した英語教育に特徴があり、卒業生の評価も高く、就職率が良いことで知られています。
この大学を卒業するためには、1年間海外留学する必要があります。 学生全員が1年間以上の海外留学をするのです。
これが意味することはなんでしょうか。 学生たちは入学直後から、目の色を変えて英語を学習するらしいのです。
それはそうです。 英語が苦手なままで1年ものあいだ海外の大学にいることになったら、それは悲惨なことでしょう。
万が一、英語ができないために現地の生活になじめなくて、半年で日本に戻ったりすれば、卒業資格を失うのです。中退となってしまいます。留学が必修なので。
国際教養大学は、まさに英語の必要性を制度の中に作ったわけですね。 教員の5割が外国籍だとか、英語の授業があるとか、そういう仕組みもあるそうですが、それらは枝葉です。 学生が目の色を変えて英語を学ぶ理由は、「1年間の留学を必修にしたこと」に尽きるでしょう。
このように英語の必要性を作ることこそ、英語習得の秘訣です。 必要性がないところで、あれこれと工夫をしても、効果は知れています。
ただし、必要性を作るといっても、海外留学のようにハードルが高いものでなくてもOKです。
自分が必要性を感じて、勉強に身が入ればいいだけなのです。
私の場合は、塾で英語講師をやったことです。 講師になる前よりも、なった後のほうが英語の勉強に身が入りました。 やっぱり、生徒の前で恥はかきたくないですから。
必要性の作り方はいろいろあると思います。 人によっては、オンラインの格安英会話スクールをはじめるだけでもいいかも知れません。 実践の場があれば、必要性を感じられるかも。
オンライン英会話を試したことがない方は、一度はやってみた方がいいと思います。
必要性を作る方法はいろいろありますが、最初に「どうすれば英語の必要性を作れるだろうか?」と自問してみてください。
勉強せざるをえない状況を意図的に作りましょう。
6.「気軽な英語」では上達しないから、負荷をかけよう
英語上達の6番目のコツ。それは負荷をかけることです。
英語の勉強を10年間やっていても、思ったほど上達しない人がいます。
それらの人たちに共通しているのは、「気軽なことしかやっていない」という点です。
毎日15分だけNHKラジオ英語講座を聞く。それだけでは、10年やっても上達は限られてしまいます。(ラジオ英語が趣味だというなら、まったく問題はありません)
英語の上達を強く望むなら、意識的に英語力を伸ばそうと負荷をかける必要があります。
軽い練習だけで上達するのは無理
上達するために負荷が必要という話は、ゴルフでよく知られています。
会社帰りのサラリーマンが、ゴルフの打ちっぱなし練習場にいく。 ストレス発散もかねて、100球ほど思い通りにクラブを振る。
これでスコアを伸ばそうというのは、虫が良すぎるという話です。
本気で上達させたいなら、自分のスイングを改善するような特別な練習をしなくてはなりません。ストレス発散を兼ねて適当に打ちっぱなすだけでは、上達は困難です。
これは英語にもいえることです。
英語のラジオを聞き流す、英文を読み流す。 こういう学習ばかりしていると、上達は見込めません。
英語教材をなんとなく毎日1ページやるような学習も、やはり問題があると思います。 惰性で続けているだけで、負荷がかかっていない可能性があります。
もちろん、疲れているときや、気分が乗らないときは、軽めの学習をするのもいいでしょう。 しかし、いつも軽い学習ばかりでは、上達が遅くなるのでもったいないと思います。
負荷をかける学習とは何か
負荷をかけた学習の典型は、ディクテーションです。 耳で聞いた英語を一言一句書き出す。 それまでのリスニングは、適当に聞き流してわかったつもりになっていたと実感できます。
負荷のかかる学習例として、以下のものがあります。
- センテンスリピート、シャドーイング、ディクテーションなど、負荷のかかるトレーニング練習
- リーディングした英語を要約
- ライティング全般
- 英会話 (注:英会話教材の学習ではなく、実際に相手がいて英会話すること)
- 新しい文法項目を学んだり、問題を解いたりする
いろいろありますが、「聴き流し」「読み流し」という受動的な学習ではなく、こちらからのアクションを求められる能動的な学習というのがポイントです。
必ずしも難しいことをやる必要はない
負荷のかかる学習でよく誤解されるのは、「難しいことをやる」ということです。
「負荷をかけること = 難しいことを学習する」 というのは、誤解です。
もちろん、簡単なことばかりやっていたら負荷はかかりませんから、少し上のレベルを消化していく意気込みも大切です。
しかし、基本的に「負荷をかける」とは、自分のレベルを超えた学習ではありません。
能動的に学習するということに尽きます。
同じ英文でも、単に読み流すのか、要約を書くのか。 これによって、負荷は何倍も異なるわけです。
その英文が難しくなくても、負荷のかかる学習(=上達する学習)はいくらでも可能です。
先ほどのゴルフの例でいえば、実力を超えた練習をやらせることが良いわけではありません。
単に打ち流すだけの受動的な練習ではなく、スイングの改善を行うような能動的な練習が必要だということなのです。
7.上達のプロセスを喜びにできるかどうか
英語上達のコツの7番目。プロセスを喜ぶ。これも大切なことです。
英語を学習してれば、少しずつ上達する。 そのプロセスが喜びになっていれば、毎日の学習が楽しいものになって、ぐんぐん上達します。
功利的なモチベーションは弱い
なぜ英語を学習するのか? その理由は、それぞれ異なると思います。
仕事での必要に迫られている方、将来のキャリアに役立てたい方、海外旅行で使いたい方、ネットで英語圏の情報に触れたい方、洋楽がすきで英語を学びたい方。
「英語ができるようになったら、○○ができる」
こういった動機を多くの方が持っていて、だからこそ英語を身につけるために頑張って勉強することになります。
しかし・・・ 「英語ができればこんな良いことがある」といった功利的な動機は、実は弱いものです。
というのも、英語の上達にはかなりの期間と努力を要します。 プロセスが長いんですね。
将来的にメリットがあるというイメージだけでは、長期的な努力を引き出せないのです。
かなり長期にわたる「学習プロセス」それ自体が喜びにならないと、英語をものにするための長期戦はもたないと思います。
上達それ自体が目的になると強い
いわゆる英語の上級者というのは、必ずしも「○○のために英語を頑張って学習した」という人ばかりではないようです。
むしろ、「上達それ自体が楽しいから学習した」という方が多いと聞いたことがあります。 私の英語仲間もそうですし、私自身もそうです。
たとえば私の場合、英語を学ぶ目的は何もありませんでした。 単に英語力が上がっていくのが楽しかったのです。
だから、英語の学習が嫌だとか辛いと思ったことは一度もありません。
こう書くと「それほど英語が好きだったんですね」と思われるかも知れません。
英語が嫌いではないですけど、「好きだからやった」というほどでもありません。 フランス語でも中国語でも良かったですし、他の学問でも、スポーツでも良かったように思います。
単に、自分が上達していくことが楽しくてしょうがなかったんです。 「上達の喜びが得られるものなら何でも良かった」というのは率直なところです。
高望みしない。妄想しない。
英語を身につけるには長期間の努力が必要ですから、結果をほしがるタイプの人は「雌伏の期間」を我慢できません。
能力の向上に興味があれば、少しずつ英語が上達していくプロセスを楽しむことができます。 昨日よりも今日、少しでも成長していれば、そこに喜びを感じることができます。
「英語ぺらぺら状態」なんて妄想しません。 少しの進歩を確認できれば、それでモチベーションを維持できるのです。
ですから、英語が上達するコツは、自分の言語能力が向上していくプロセスを楽しむことなのです。
ぜひ能力向上に興味をもってください。
プロセスが喜びになるかどうかは、「自分の成長を喜べるかどうか」だと思います。
1つでも新しい単語を覚えたら、その成長を喜びましょう。 昨日知らなかったことを今日知ったのですから。
それを喜べるようになれば、英語の学習なんて何の辛さもありません。
8.学習法に興味を持てば試したくなる
8番目のコツ。これが最後です。それは英語の学習法に興味をもつことです。
- どうすれば、もっと効果的に上達するか
- もっと自分に合った学習法はあるか
- 学習効果を上げるために工夫の余地はないか
- 今やっている学習は、本当に効果があるのか
こうやって学習法の改善を続けるうちに英語が上達していくんです。
逆に、なんとなく英語が好きだという人は、少しだけ勉強して満足してしまうケースとか、結果を求めすぎて挫折してしまうケースが少なくありません。
まずは学習法について調べましょう。 学習法を知れば知るほど、自分で試してみたくなります。
初級者のうちは、いろんな学習法に目移りするくらいでちょうどいいです。いろいろ試していれば、「これならいけそうだ!」というピンとくる学習法が見つかるはずです。
当サイトではたくさんの学習法を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。