このページでは、英語のリスニング力をつけるための学習法を解説しています。
英語を聞き取るためには発声するしかない
「聞き取れない英語を聞き取れるようにする」のがリスニング学習です。
どのようなリスニング学習をすれば、英語が聞き取れるようになるでしょうか。 それは英語を発声することです。
耳を澄ましても聞き取れるようにならない
リスニング=「聴くこと」という直訳から、リスニング学習は「英語を黙って聴くこと」だと勘違いしているケースがあります。

リスニング学習として、ただ音声を流している人がいます。 黙って聴いていても、リスニングの力はつきません。
もちろん聞き取れる英語ならいいんです。英語の音声を聞いてわかるのであれば、そのまま黙って聴いていてもかまいません。
しかし、聞き取れない英語の場合は、繰り返し聴いていても意味はありません。 脳にとっては、雑音が繰り返し流れるだけです。
聞き取れない英語を聞き取れるようにするには、英語の音声を認識するためのトレーニングが必要です。
発声することで英語の音と意味が結びつく
まず、その英語のボキャブラリー・表現・文法事項がわかっていないと聞き取ることは無理です。
ごく一部にわからない単語がある程度なら別ですが、基本的には「知っている英語=理解できる英語」でないと聞き取れません。
知らないボキャブラリーが流れ続けているなら、聞き取れるわけがないのです。その場合、英語の知識が不足していることになります。語彙、表現、文法などの英語の基礎力を上げなくてはいけません。
ただし、「理解できる英語」なら聞き取れるかというと、そうではありません。
英文テキストを読めば「理解できる英語」であっても、音声で流れると聞き取れないことが多いはずです。
脳の中で、英語の音声と意味が結びついていないからです。 (あるいは、瞬間的に理解できるほど強固に結びついていない)
その場合、その英語を自分で発声する必要があります。 自分で声に出しながら、音声と意味を結びつけていきます。脳に刻んでいく。英語を聞き取るためには、そういった練習が必要なのです。
3つのトレーニングが基本
具体的に、どのように発声すればリスニング力がつくでしょうか。
そのためのトレーニングは確立しています。このサイトでも解説している3つのトレーニングです。
この3つのトレーニングは英語を声に出すトレーニングです。誤解している人がいますが、これらのトレーニングは話せるようになるための学習法ではありません。 英語をイメージ化して、英語のまま理解するトレーニングです。リスニング力をつけるために必要なトレーニングなのです。
(話せるようになるためには、英文を自分で作るリハーサルが必要です。話すためのトレーニングは、スピーキング日記といった学習法があります。→英会話の学習法)
上記の3つの声に出すトレーニングを続けて、中級レベルになったら、以下の二つのトレーニングを追加してください。
ディクテーションは「書き取り」のことで、声に出すトレーニングではありませんが、中級レベルのトレーニングとして非常に重要なものです。確実に聞き取る力がつくので、これもリスニング力をつけるために欠かせないものです。
センテンスリピートは、ワンフレーズを聞き取って暗唱するものです。これも中級のトレーニングとして非常に有効です。具体的なやり方は各ページで詳しく解説しています。
理解できる英語を聴く
リスニング学習で使う英語(音声)は、どのような素材を使えばいいでしょうか。
1つ鉄則があります。「理解できる英語を聴く」ということです。
理解できない英語を何時間聴いても、ほとんど学習効果はありません。
理解できない英語は、言語ではなく雑音
実力をはるかに超えた理解できない英語。 これを聴いても学習効果がないのですが、ここに疑問をもっている人がいるかも知れません。
いちおう英語を聴いているのだから、少しは意味があるのではないかと。
他の言語に当てはめて考えてみましょう。 知らない言語、たとえばアラブ語を学ぶとしましょう。
いきなり意味不明なアラブ語の音声を聞くとします。 1日3時間、1年で1000時間聴くとしましょう。
アラブ語ができるようになるでしょうか。 そんなわけはありません。
わからない音声は、言語として認識されず、雑音として脳に認識されるのです。 言語中枢にニューロンのネットワークが形成されることは期待できません。
英語でも同様に、わからない英語はどれだけ聞き流しても無駄です。
わからない英文をどれだけ読んでも、意味がないのと同様です。 意味不明な英文は、読むというより、インクの染みを眺めているだけですね。
文字と音声を同一視することが間違い
リスニング学習をする際、わからない英語の音声を選んでしまう人が多いのは何故でしょうか。
おそらく、リーディングと同じレベルのリスニング教材を選んでいるからです。
「英字新聞はそこそこ読める(気がする)。 だから、リスニング教材もニュース英語を使う」
こういう人が多いと思います。 もちろん、リスニングもそのレベルにあればいいのですが、そうとは限りません。
日本の多くの英語学習者は、受験勉強の影響もあって、リスニングや英会話という「音声」を苦手としています。
入試の内容も、それに備える学校の授業も、「英文を読む」ことに重点が置かれがちです。
そのため、リーディングとリスニングで実力が離れてしまっているのです。 テキストでみれば簡単な英語でも、まったく聞き取れないという人が少なくありません。
そのような人は、自分のリスニングのレベルにふさわしい音声教材からはじめるべきです。
NHKラジオ英語講座で、複数の講座を試し聴きして、自分に合ったレベルを見つけてください。
なお、リーディングの実力があれば、リスニングの上達も早いので、簡単なレベルから始めることを嫌がる必要はありません。
わからない英語を聴いて上達する部分は何か
わからない英語を聴いても学習効果がほとんどありませんが、何かしら効果があるとしたら、以下のことが考えられます。
1.わからない英語を聴いても気にならなくなる
英語圏の現地にいくと、周囲はまったく「わからない英語」ばかりになります。 日本で学習していた「自分のレベルに合った英語」は、むしろ少ないはずです。
わからない英語に大量にさらされて、それがストレスになって消耗してしまう人もいます。
理解できる英語ばかり聴いていると、少しナイーブになってしまうのかも知れませんね。 ときには「わからない英語」に触れて、慣れておくのもいいかも知れません。
ただし、これは学習効果と呼べるほどのものではありませんが。
2.英語のリズムに慣れる
英語がまったくできない人でも、洋楽が好きな人はいます。 いつも聴いていると、なんとなくフレーズのリズムを口ずさめるようになったりします。
言語にはそれぞれリズムがありますので、このようにリズムに慣れておけば、その後の英語学習でプラスの効果があるはずです。
ただし、英語学習として考えれば、あまりに迂遠な方法であって、学習効率が悪すぎます。
英語のリズムに慣れるなら、音読やシャドーイングなど、積極的なトレーニングを行うべきではないでしょうか。
あくまで洋楽を趣味とする人のプラス効果程度に考えるべきで、リスニング学習として「わからない英語」を聴くというのは、お勧めできません。
リスニングの学習量を増やす方法
リスニング学習というのは、上記でご説明したように、「音読」「オーバーラッピング」「シャドーイング」といった声に出す練習をすることです。
しかし、それらの練習は時間がかかりますし、負担も重いものです。どうしても、学習時間が短くなる傾向があります。
そこで、もう少し気楽な学習を組み合わせないと、充分な学習量を確保できません。
英語の音声を流しっぱなしにして、ラジオのように聞き流す学習を加えてください。
ポイントは、6割から7割は理解できる英語を使うことです。
6~7割は理解できる英語を聞き流す
繰り返しになりますが、リスニング学習の大前提は「理解できる英語」を聴くことです。
理解できない英語は雑音なので、学習効果は期待できません。
理解できる英語であれば、聞き流しているだけで間違いなく学習効果はあります。
ほとんどの学習者は英語のインプットが不足しているので、むしろ積極的にそのような学習をすべきだとさえ言えます。
「理解できる英語」といっても、100%理解できなくてもOKです。 6割から7割ほど理解できるのであれば学習効果があります。
どんな聞き流し素材があるか
聞き流すリスニング学習には、どんな素材があるでしょうか。
まず思いつくのはNHKラジオ英語講座。
→ 公式「NHKラジオ英語講座」ストリーミングあり
基礎1とか基礎2など、中学1年2年の内容なので、英語力に自信がない人に向いているかもしれません。
ネットのストリーミングで聞くことができますし、CDを購入すれば流しっぱなしにできます。
しかし問題があって、NHKのラジオ講座は、講師の日本語が混じるのです。 まさに「講座」なんです。
それでも構わないというならOKですが、英語だけの音声を聞き流したいという人が多いと思います。
そこで次の2点はどうでしょう。
- 音声付の簡単な英会話教材
- 童話(洋書)の音声朗読
どちらもアマゾンで手に入ります。
テキストを見ないで、いきなり英語の音声をきいてわかるレベルを用意してください。
それらを用意するのが面倒だという人は、過去に勉強した英語教材の音声を聞き流してはどうでしょうか。復習をかねて。
気分転換にはならないと思いますが、学習効果は高いです。
わからない部分を捨てるリスニング学習
上記で、理解できる英語を「たくさん聴く」ことでリスニング力がアップすることをご説明しました。
たくさん聴くためには、わからない部分にこだわりすぎてはいけません。
インプット量が足りないと上達しない
英語が苦手な人は、圧倒的に学習量が足りていないことが多いとよく言われます。
リスニング力が足りていない人は、圧倒的にリスニングのインプット量が足りていないことが考えられます。
1日、いったい何時間英語を聴いているでしょうか。
リスニングが苦手だという人ほど、「英語を聴かない日の方が多い」「多くても30分いかない」となりがちです。
くどいようですが、リスニング学習は「理解できる英語を聴く」というのが原則です。 その上で、十分な量のリスニング時間を確保しないとどうにもなりません。
初級を超えたら、わからない部分を捨てる学習スタイルを増やす
英語の学習をはじめたばかりの初級のうちは、通常の学習を終えてからリスニング学習することになるでしょう。
オーバーラッピングや音読の学習が終わった教材の英語です。それを復習という意味もかねて何度も聞く。
これで理解できる英語を何度も聴くことになります。
しかし、それは初級までの話。

初級レベルを超え始めたら、少しリスニング学習を変えたいところです。
レベルとしては、中学3年の英語レベルあたりでしょうか。NHKラジオ英語でいえば、基礎3くらいです。
このあたりになると、だいぶ英語の基礎力がついた頃で、英文の内容もずいぶん幅広くなってきます。
このあたりからは、学習が終わった英語の復習としてではなく、学習していない英語もどんどん聴くようにしたいものです。
とはいっても、リスニングしてみて、まったく何を言っているのかわからない英語はいけません。
理解できる英語を聴くのが原則なので、7割くらいは内容が理解できる英語に限ります。
たとえば、NHKラジオ英語で基礎3レベルに達した人は、基礎1とか基礎2のレベルはどうでしょう。いきなり聞いても7割くらいは理解できるのではないでしょうか。
そのくらい理解できれば十分なので、そういった英語をたくさん聴くようにしましょう。
とにかくインプット量が足りないと、英語力はどうしたって付きません。
大量のインプット学習を可能にするのは、7割理解できる英語にたくさん触れることです。
理解できない部分の取り扱いに注意
そうなると、問題は「理解できない3割の部分」をどう取り扱うかです。
ほとんどの学習者は、この部分に固執しがちです。
「わからない部分があると気持ちが悪い。 すべて完璧にマスターしないと気がすまない」。 こういう人が少なくありません。
試験のために英語を学ぶ癖が影響していると思います。
「わからない部分を飛ばして学習すると、その部分が試験に出たらどうするんだ!」という恐怖心があるようです。
しかし、わからない部分をすべて確認して、すべてマスターしようとすると、どうしても学習の負担が重くなります。
結果として、リスニングの学習量が少なくなる。 下手すると、英語の学習自体が嫌になってくる。
ですから、3割のわからない部分を意図的に捨てて、わかる7割の部分を楽しむようなリスニング学習をお勧めします。
この方が、圧倒的に大量のリスニング時間を確保できるので、英語の上達も早い。
わからない部分をテキストで確認する学習スタイルを一部に組み込めば、なお効果的です。
ただし、上記で書きましたが、わからない部分を捨てる学習は初級レベル(中学2年の英語レベル以下)を超えてからです。
英語の基礎力がない人は、ほぼ10割わかる英語を何度も聴いた方が効果的です。
リスニング素材は復習がカギ
上記で、リスニング学習の原則は、理解できる英語を聴くことだと説明しました。
しかしながら、「理解できる英語の音声がほとんどない」という人もいます。 そのケースでは、過去に学習した教材の音声を使ってください。
リスニングの前に声に出すトレーニング
初級レベルの方は、どんな英語の音声を聴いても「理解できない」と感じるようです。 初めて聴く英語は、たとえ簡単であっても理解できないかも知れません。
その場合、単に聞くのではなく、声に出す練習をすることになります。 上記の「英語を聞き取るためには発声するしかない」で解説したように、わからない英語をわかるようにするのが音読です。
リスニングより何より、声に出して練習すること。 それが初級レベルの人にとっては大切な時間です。
復習すればリスニング素材に困らない
音読(含むオーバーラッピング)をしっかりやれば、その英文はしっかりと身についているはずです。
その後、その英語の音声を聴いてみてください。 前より格段に聞き取れるはずです。
これで、「理解できる英語の音声」を1つ確保できたことになります。
こうやって学習を積み重ねていけば、リスニング用の英語の音声素材が積み重なっていくことになります。
もう素材に困ることはありません。 「理解できる英語の素材がない」という人は、このように「復習としてのリスニング教材」を忘れているのです。
短文リスニングから長文リスニングへ
長文のリスニングは、短文とは違ったコツがあります。その点について解説します。
リスニングの出発点はごく短い英語を聞き取れるようになることですが、英語力がついてきたら、長文のリスニングを視野に入れましょう。
長文を聞き取るためには、大意を掴むことに意識を集中します。
有名な学習メソッドはすべて短文のリスニング
一般に知られているリスニングの学習法は、ほとんどがワンフレーズあるいは短文が前提になっています。
「聞き取るためには発声するしかない」でもご紹介しましたが、リスニングの学習法には音読やシャドーイングのような声に出すトレーニングがあります。
それらの学習法は、同じ英文を何度も声に出すことが大切です。そのため、長文を使うのは適切ではなく、短文で学習することになります。
ディクテーションにいたっては、ワンフレーズを聞き取って文字で再現することになるので、わずか一文(単文)の聞き取りトレーニングです。
有名な学習メソッドは、すべて短い英文を聞き取ることに特化しています。
もちろん、最初はそうすべきです。短い英文を聞き取れないなら、長い英文を聞き取れるはずがないので。
ただし、英語力がつくにしたがって長文のリスニングに視野を移していくことになります。
短文と長文のリスニングは何が異なるか
長文の聞き取りで重要なのは、大意を聞き取ることです。
1つ2つのフレーズを理解することに意識を集中するのではなく、全体で「何を言っているか?」に注目すること。
一文一文を聞き取って、その集積で全体を理解しようとするのではない。段落ごとに大意を掴んで、その組み合わせで全体を理解する。
リスニングなので、「段落」と言っても、どこからどこまでが段落なのか区切りはわかりません。要するに、大雑把な固まりで意味を掴んでいくということです。
そのためには、どうすればいいでしょうか?
一つ上のレベル(メタレベル)で考えることです。
- 「今流れている英語は、文章の中の主張の部分だな」
- 「今流れている英語は、具体例を述べているんだな」
- 「今流れている英語は、単なる雑談でジョークを話しているんだな」
このように、常にメタレベルで英語を把握します。
今話されている英語が全体の中でどのような役割を担っているかを理解するのです。
長文の中のフレーズすべてを記憶することはできない以上、メタレベルで大意を掴んでいかなければ、内容がチンプンカンプンになります。
長文リスニングの練習法 1.長文のリーディング
練習法としては2つあります。
1つは長文を読むこと。長文リーディングは、メタレベルで把握する練習になります。
問題提起、仮説、結論、証拠、具体例など、パラグラフ(段落)の役割を意識するようになるからです。
これを意識しないと、読み終わった後で何も記憶に残らないでしょう。

これは物語を読むときも同じ。
主人公の登場、身近な人間関係の描写、事件の発生、過去の記憶、など。それぞれの部分で、何が書かれているかをメタレベルで把握することになります。
どんなジャンルの文章であっても、それが長文になればなるほどメタレベルの把握を自然と行っています。
長文のリーディングをこなしている人は、リスニングのときでもメタレベルの把握ができるのです。
長文リスニングの練習法 2.簡単で長文の英語を聞く
2番目の方法はややシンプルですが、ものすごく簡単で長い英語をリスニングすることに尽きると思います。
そのときにお勧めは、キーワードを掴もうとしてノートを取ったりせず、ラジオ感覚で聞くこと。

言い換えると、ラジオ感覚で聞けるほど簡単な英語を用意してください。それこそ、”This is a pen.”レベルのものでOKです。
日本語のラジオを聴いているように、長文の英語を聴けばいいのです。
日本語のラジオを聴いているときには、片っ端から集中して聞いていることはないはずです。他の作業をしていて所々聞いていなかったりします。しかし、全体で何を言っているか見失うことはない。
このような練習によって、細部を気にしなくなります。大意さえつかめば良いことがわかってきます。
簡単で長い英語を聴いて、ラジオを聴くときのように「内容面から楽しめる」ことができるなら、長文リスニングの準備として充分すぎるほどです。
ただし、あくまで短文のリスニング力が前提となっていることは忘れないでください。
英語力に自信のない人は、音読、シャドーイング、ディクテーションといったメソッドを使って、短文のリスニングをしっかり聞き取れるようにすべきです。
モノローグのリスニング素材はオーディオブックがお勧め
ここからは、中級レベル以上の方に向けて、リスニング素材の提案をしたいと思います。
書籍を朗読した「オーディオブック」が米国で発達しています。 車社会の米国では運転している時間が長いので、オーディオブックを読書代わりにするからです。
英語のリスニング素材として、中級レベル以上の人に強くお勧めします。
高品質な内容でモノローグで長時間
オーディオブックというのは、書籍をまるまる朗読したものです。その吹き込み音声を聞けば、本の内容を知ることができます。
リスニング学習の素材として、主に中級レベル以上の人にとって最適です。
興味のある本を選ぶことができる上に、長いモノローグ音声。こういった音声素材は、ありそうで他にないものです。オーディオブックは代用がきかない素材です。
たとえば、通常の英語教材の音声は、会話(ダイアログ)が多い傾向があります。それをずっと聞いていると飽きので、モノローグの教材がほしいところです。
また、ネットには無料のリスニング素材がたくさんありますが、そのほとんどがニュース報道かインタビューです。いつもこればかりでは飽きることでしょう。
書籍を丸々朗読するような音声素材はオーディオブックだけ。興味のある内容でじっくり長時間のリスニング学習ができるのは、オーディオブックだけなのです。
初級レベルなら多読多聴マガジン
あえて「中級レベル以上」にお勧めといった理由は、初級レベルのうちは代用品があるからです。
というのも、初級レベルの方にとっては、易しいリスニング素材に限られてしまいます。となると、やさしい物語になるケースが多いですが、それなら日本の英語教材でも対応できます。
たとえば、2014年NHKラジオ英語の「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」などは、5分程度のやさしいリスニング素材です。
あるいは、月刊誌の「多読多聴マガジン」も良いでしょう。
初級レベルの音声素材なら通常の英語教材で充分なので、あえて米国版のオーディオブックから探す必要はないと思います。
リスニング教材の最終地点はオーディオブック
もし中級レベル以上の方で、長いモノローグのリスニング素材を探しているなら、オーディオブックを検討しましょう。
アマゾンの洋書カテゴリには、オーディオブックのコーナーがあります。
あるいは、洋書カテゴリで書名を英語で検索すれば、オーディオブックがヒットします。すべての洋書がオーディオ化されているわけではありませんが、ベストセラーになったような本ならオーディオブックになっている可能性が高いです。
私のお気に入りは、 クリスアンダーソンが書いた「ロングテール」。
ビジネスの新動向として衝撃を与えました。 「Free」「Makers」も素晴らしい内容ですが、やっぱり「ロングテール」の衝撃が大きかったです。
もちろん、その洋書(原書)があります。
翻訳書に感銘を受けたなら、洋書を読むのもいいでしょう。
そして、オーディオブックもあります。
興味のある人にとっては、長時間のモノローグのリスニング素材として、これ以上最適なものはないでしょう。
ただし、それなりの難易度にはなりますので、中級レベル以上になったから試すのが適切だと思います。
最近はネットにも多様なリスニング素材がありますが、いろいろ試した末に、最終的には有料のオーディオブックにたどり着いた。そんな英語の上級者が多いです。
内容に興味があって、高品質で、長時間で、モノローグ。 このすべてを満たすのは、オーディオブックだけです。
オーディオブックの聴き放題
オーディオブックを試すなら、Amazonオーディブルがおすすめです。
大量の洋書オーディオブックが用意されています。
和書のオーディオブックもありますが、洋書のラインナップがすごい。↓
無料お試しできるので、試しに30日間やってみてください。
モノローグで興味深い英語が流れるオーディオブックにハマるはずです。