理解語彙と産出語彙の溝は深い

ボキャブラリーには、理解語彙と産出語彙という2つの側面があります。

理解語彙(passive vocabulary)とは、読んだり聞いたときに意味はわかる語彙。

産出語彙(active vocabulary)とは、アウトプットで使いこなせる語彙。

実際に使えるボキャブラリーは意外なほど少ない

「意味はわかる語彙」「実際に使える語彙」を比べると、圧倒的に「意味はわかる語彙」の方が多いことは明白です。

これは母国語の日本語も同様です。

三島由紀夫の文学作品を読めば、意味はわかります。 しかし、同じような語彙、同じような表現で、日本語が書けるでしょうか。とても無理です。

意味はわかっても、自分で使えるわけではありません

これは話し言葉でも同様で、聞けばもちろん知っている日本語でも、自分でその語彙をつかって話せるわけではありません。

ここまで読んでピンときたがいると思いますが、圧倒的に産出語彙は少ないのです。

理解語彙を産出語彙だと誤解しないこと

英文で読む分には、意味はとれる英語表現があります。 しかし、それを自分で使って英語が書けるわけではありません。

両者が異なることは意識しておいた方がいいでしょう。

というのも、意味がとれる英単語をマスターしたと思い込むことが多いからです。

マスターした語彙というのは、産出語彙のことだと考えるべきです。

ですから、仮に英文の意味はとれても、「自分でこの英単語を使えるか?」と振り返る癖をもっておきたいものです。

こういった問題意識を持つだけでも、産出語彙を増やす効果があります。

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